二酸化炭素封印計画

 長所と短所を検討していくと、CCSが効果を発揮する条件が見えてくる。たとえば、化石燃料の中でも、石炭は、石油や天然ガスに比べて、燃料中に含まれる炭素量が多い。したがって、石炭火力発電所では排ガス中のCO2濃度が高いために、結果的に1tあたりの回収コストを削減できる。さらにコスト低減を図るために、石炭をガス化した後、ガスタービンで発電し、排熱を回収して、蒸気タービンを駆動する「石炭ガス化複合発電」に適用していぐことも考えられている。

◆乗り越えるべき課題
 火力発電所から二酸化炭素を回収する技術は、既にアメリカなどの油田において、増進石油回収技術として実用化されている。くみ上げた石油の代わりに二酸化炭素を送り込むことで、岩盤に残った石油が絞り出せるのである。
 現在、CCSとして世界で大規模に運転されているプロジェクトは3つある。ノルウェ一のスレイプナー(Sleipner)、カナダとアメリカのウェイバーン(Weyburn)、それにアルジェリアのサラー(Salah)プロジェクトで、それぞれ年間に約100万tの二酸化炭素を回収するものである。
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